クラウドサービスの加速
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梶本繁昌 社長 |
今年度(2012年3月期)は、東日本大震災に直面した厳しい1年だった。システム開発サービスは、IT投資の抑制で少なからず影響を受けた。一方で、災害対策と事業継続管理(BCM)に真剣に取り組むユーザー企業が増え、クラウドサービスの商談が活発化した。
当社は、横浜市内に保有する第1データセンター(DC)に加えて、09年に第2DC第Ⅰ期棟を完成させた。リーマン・ショック直後で、先行きに不安がないわけではなかったが、着実にユーザー企業を増やしてきており、第2DCの受注は順調に進んでいる。これを受けて、第Ⅱ期棟の建設を計画し、13年度中の稼働を目指している。完成すれば、合計で2900ラック規模になる。地震に強い地盤、水害の影響を受けにくい立地や高品質な設備が評価を受けている。DCを使ったSaaSなどのすぐれた商品をすでに手がけていることも、当社を選んでいただいている理由だ。
アイネットは石油販売業や金融業向けのシステム開発とITサービスを得意としており、BPOも含めたワンストップサービスを手がけ、その実績を認めてもらっている。
当社の強みは、ファシリティとソフト(SaaS)をもっていることにある。双方のシナジー(相乗効果)で、クラウドビジネスを積極的に展開していく。