年頭所感

【2012年度 IT産業の道しるべ】 日本ブレーン

2012/03/22 20:40

週刊BCN 2012年03月19日vol.1424掲載

確実・着実に

宮内剛之
社長
 日本ブレーンは、昨年度(2011年6月期)から3か年の中期経営計画を進めており、今年7月から始まる12年度は最終年度となる。固めた計画と戦略を確実・着実に実行する年だ。

 中期経営計画の骨子は、コアコンピタンスの追求。当社にしかできない得意分野を探し、それを強化することだ。どの開発会社にもできる開発案件をこなすのではなく、当社にしかできない得意分野に集中してビジネスを拡大することに力を注ぐ。例えば、日本ブレーンは金融機関が利用するシステムで、ある分野で高い技術力とノウハウをもつ。この分野での競争力は強く、開発者も集中配置している。

 また、他社製のハード・ソフトを組み合わせた独自のソリューションパッケージをコアコンピタンスに育てる。今年度は「ソリューション企画本部」という部門を新設し、ソリューションパッケージの企画に積極的に取り組んでいる。すでにタブレット端末を活用した勤怠管理システムなど、ユニークな商品もリリースすることができ、ユーザー企業の評価も上々。来年度はもっと商品を増やすつもりだ。

 開発案件の量とユーザー企業のIT投資額は、決して減少していない。市場環境としては悪くないと思っている。コアコンピタンスに据えた事業をしっかりと伸ばしていく。
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