備えの年

岡本浩一郎 社長 消費税率の引き上げが決まって、戦略に若干の変化があった。2014年は危機を迎えると思っている。買い控えが懸念されるし、一斉に寄せられるであろう問い合わせにきちんと対応できるのか、税率引き上げ後の反動をどう見極めるか、検討すべき事項が数多くある。同じ年に、Windows XPのサポート切れを控えているのも踏まえて、施策を打ち出す必要がある。
2013年は、2014年に向けた備えの年とする。増税やサポート切れの直前に顧客対応が集中するのを避けるために、いかに前倒しするか。施策として、製品を購入後にユーザー登録すると、自動で無償の「あんしん保守サポート」を最大で3か月適用する。その後、「社会保障と税の一体改革」あんしんキャンペーンに申し込むことで、最大で15か月の無償サポートを提供している。売り上げに対するインパクトは大きく、サポートに関して1年間は新規の売り上げがゼロになるが、攻めの姿勢で臨みたい。このほか、カスタマーセンターのキャパシティの増強に取り組む。現在は400ブース程度だが、待ったなしの課題なので、一気に150から200ブースを増やす予定だ。
クラウドとスマートデバイスは、コンシューマライゼーションのトレンドに対応していかなければならない。個人事業主は、個人の延長線上で使いこなしており、当社もこれを製品に反映させていく。現在、「弥生オンライン」の第2弾を開発中だ。