年頭所感

WILD7

2018/01/17 09:00

週刊BCN 2018年01月08日vol.1709掲載

 「WILD7(ワイルドセブン)」とは当社の注力事業の名称だ。クラウドや次世代SI、ヘルスケアなど7つの重点項目を設け、2020年度までの中期経営計画でWILD7の売り上げを2.5倍、粗利を3倍に増やす。トランプなどで「ワイルドカード」といえば、さまざまなカードを置き換える能力を持っている。WILD7によって既存のシュリンク(縮小)していく事業を置き換えていく意味を込めた。野性的に、力強くというニュアンスもある。

山田隆司
社長

 SIerにとっての事業環境はおおむね良好だ。しかし、向こう数年のスパンで考えると、従来型のオンプレミス(客先設置)方式の基幹業務中心のSIや、ハードウェア中心の保守サービスなどの収益性は伸びない可能性が高い。WILD7は高収益を見込める領域を中心に選定した。もちろん、クラウドと一言でいっても、その中身は市場の変化に合わせて柔軟に変えていくが、7つの指標で収益性を高める方針に変わりはない。

 一方で、オンプレミスがすべてダメかといえばそうではない。クラウドのアーキテクチャを採り入れたハイパーコンバージドインフラ(HCI)であれば、従来のオンプレミスの弱点を補える。拡張性の高さ、維持メインテナンスの容易さは、当社の主な顧客層である中堅・中小企業ユーザーにとって大きなメリットになる。当社では、主要なHCIメーカーの製品を取り揃えて、顧客のニーズに柔軟に応えている。

 収益性が見込める領域に経営リソースを集中させ、高収益体制の強化に向けて一段とアクセルを踏み込んでいく。
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外部リンク

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