2018年までの中期経営計画では予定以上の結果を残すことができ、19年4月から新たな計画を走らせている。部品・部材ビジネスでは米中間の貿易問題などで先行き不透明な状況が続いているが、今年はおおむね順調に推移させることができた。

猪坂 哲
社長

 一方で、通年での売り上げの平準化という点では課題が残る。既存の事業を補完する新事業を創出し、安定成長できるビジネスモデルを構築するため、「5G関連」「IoT」「AI」「VR/AR」の四つの注力事業領域を設定した。5Gではローカル5Gによる局所的な普及が見込めると期待しているほか、IoTについてもPoCの試験的な案件からより本格展開を意識した受注が増加しており、NEXTビジネスの一翼となる手応えを感じている。また、AR/VRやAIはこれまでわれわれが得意としてきた製造分野とのシナジーが高い領域でもある。特にAR/VRは大手自動車メーカーとのタイアップや自治体への導入が進み始めた。もともと社内ベンチャー制度により立ち上がった事業であり、今後ソリューションにさらに磨きをかけていきたい。

 IT市場の変化はすでに始まっており、当社も変革を加速させていかねばならない。従来の基幹事業と新規事業を組み合わせ相乗効果を出しつつ、積極的に投資や業務提携を進める。20年度は導入コンサルやサブスクリプションモデルでのサービス提供に対応し、運用や保守までを一貫してサポートできる体制を構築することで、「お客様の思いを形として具現化できるSIer企業」へと成長するためのスタート年度としたい。