20年は、富士ソフト設立50周年に当たる年だ。日本の情報サービス産業の黎明期からビジネスを始め、常に革新を続けてきたと自負している。コンピューター技術の進展によって人々の生活様式は大きく変化した。直近10年だけを切り出してみても、もはやスマートフォンがない生活は考えられないほど、新しい技術が生活の奥深くまで浸透している。

坂下智保
社長

 振り返って、SIerが主戦場とする業種や業務のレベルで、最新技術によって大きな革新が遂げられているのかと言えば、私はそうではないと思う。変革すべきところはまだ多く残っており、技術は日進月歩で進化している。向こう50年を見据えたとき、ビジネスはさらに大きな変化を遂げ、ユーザー企業の業務改革、生産性を高める支援は一段と重要になっていく。

 キーワードで挙げた「AIS-CRM(アイスクリーム)」は、AI/IoT/セキュリティ/クラウド/ロボット/モバイル・オートモーティブ(車載)の頭文字をとったもので、当社が注力している技術分野である。すでにクラウドを活用したビジネスや、当社が強みとする組み込みソフトの知見を生かした車載分野は、まとまった規模の売り上げになってきた。ただ規模が大きくなっただけでなく、例えば、車載分野であれば、先進運転支援システム(ADAS)に関連するような付加価値の高いビジネスが大きく伸びている。

 AIやIoTについても、もっと多様な業種、業務に応用が可能だ。当社自身のビジネス変革にも率先して取り入れることで、変革をリードしていく。