▼液晶ディスプレイが値上げの動きを強めている。昨年暮れから表面化しているもので、売れ筋のパネルをもつパネルメーカーはきわめて強気に転じているという。昨年、液晶ディスプレイは大きく価格を下げた。15インチで4万円を切る価格の商品が登場するなど、一時は、利益を望めないほどの低価格競争が展開されていた。その値下げ競争も一段落し、価格は上昇に転じている。アメリカでようやく液晶パソコンが売れ出したこと、在庫処理にめどがついたことなどが要因として考えられている。

▼また、ここにきて半導体メモリにも品薄感が生まれ、値上げの動きにつながりそうだという。この2商品は、IT不況の影響を最初に受けた。増産の真っ最中だっただけに影響も深刻だった。作れば作るほど損失が増える半導体メモリだったが、ようやく在庫処理が終わり、新たなステージに立ちつつあることは確かなようだ。

▼CD-R/RWとDVD-ROM機能をあわせもったコンボドライブも品薄で、本体メーカーが取り合っているという話も聞こえてくる。記録型DVDも各社が注残をかなり抱えているようだ。まだ、一部とはいえ、このように品薄商品が増えつつあるとの話を聞くと、さしものIT不況もそろそろ底かなという期待をもたせてくれる。

▼年末年始商戦においてパソコン本体の動きは必ずしも良くなかったが、一部売れ筋商品は早々に品切れ、売りたくてもモノがなかったという。パソコン業界全体が回復するにはもう少し時間はかかるかもしれないが、経営テーマは明らかに変わったと思う。これまでの後ろ向きの処理から、回復期にいかにダッシュするかというのが今最大の課題である。