▼1月25日、ナスダック・ジャパンの新社長に勝屋義郎氏が就任した。佐伯達之前社長は会長兼CEOに就任する。29日に行われたマスコミ各社を集めた記者懇親会で勝屋新社長は、「佐伯会長は、今後も引き続いて非上場企業や上場予定企業との関係構築にあたる。新社長としての任務は、営業部隊の指導育成と戦略的案件にかかわっていくこと」と語った。

▼ナスダック・ジャパンが取り引きを開始したのが2000年6月19日。スタート当初には、上場企業の目標数は100社だったと記憶している。1年7か月が経過した現在、その数は82社。この数字について、「目標に届かなかったではないか」と見るか、「よくやった」とポジティブに見るかは、意見の分かれるところだ。

▼勝屋新社長体制の船出について、関係者はおおむね好感をもって見ているが、ナスダック・ジャパンに対しては、厳しい声も聞かれる。ソフトバンク・インベストメントの東証への鞍替えや、ソフトバンク・コマースのナスダック・ジャパン市場への上場申請取り下げ、1月23日午前中に発生したシステム障害による売買停止など、同市場を取り巻く環境は厳しい。先の記者懇親会では、「ほかの市場に比べて株式の流動性が低いのではないか」との質問も出た。勝屋新社長は「通常、発行済み株式の0.1-0.3%が日々の出来高。これはどの市場でも同じ。ナスダック・ジャパンの流動性だけが低いわけではない」と明確に否定した。くわえて「IPOのトレンドは今後も続く。質の高い優良企業を囲い込み、投資家、上場企業、証券会社それぞれに対するサービスを強化していきたい」と抱負を語る。新体制となったナスダック・ジャパンの動きは、市場関係者ならずとも気になるところだ。