▼「どのパソコンを買えばよいのか」という質問を周囲の人から受けることが多い。パソコンショップに出向いて、数多ある新製品を目にすると、どれを購入してよいのか、わからなくなる人が少なくないようで、アドバイスが欲しいのだという。意固地なところがあるコラム子はこういう相談を受けると、パソコンは自分で苦労して選択するのが一番だと答えるようにしている。

▼しかし、そんな意固地なコラム子ならずとも、今年の年末商戦に向けた新商品を見れば、他人が薦めるものではなく、自分で商品を吟味すべきだと思うだろう。とにかく、各社の商品がバラエティに富んでいる。日本IBMの「ThinkPad 10th アニバーサリーリミテッドエディション」のようなプレミアムものから、日立製作所の「マイナスイオンを発生させるパソコン」、シャープの「他のパソコンの外付けハードディスクとして使えるクレードル標準装備の製品」など、自分の目で確かめて選択すべき製品ばかりだ。

▼カタログを見るだけで中身がわかる新製品では売り場は活性化しない。デジカメ売り場に多くの人が集まっているのは、手にとって確かめてみなければ実感できない“パワーがある製品”が揃っているからではないか。それに対し、最近のパソコンはわざわざ出向いて確かめたいと思うような個性ある製品が少なかった。今秋のパソコン新商品は久々にパワーをもった個性的な製品が揃った。売り場にも活気が戻ってくるのではないか。