▼果たして大リーグでも通用するのか、注目を集めていた松井秀喜選手は、開幕試合から連続ヒット、満塁ホームランと華々しい活躍を見せている。あれだけ鳴り物入りで大リーグ入りしただけに、日本と同様の活躍ができるのか、本人には凄まじいプレッシャーがあっただろうが、見事それをはね除ける活躍ぶりだ。松井選手はホームランを打った後、「しっかりと状況を把握して、打つべき球を打つ。いつも心がけていること」と淡々と喜びを話した。新人大リーガー大いに善戦す!である。

▼対して、この春入社した新人君はどんな調子だろう? 松井選手は大きなプレッシャーの中で戦っているだろうが、IT業界の新人にとっても2003年は決してよい状況とはいえず、プレッシャーの大きなスタートとなったはずである。だからこそ、松井選手同様、「しっかり状況を把握し、打つべき球を打つ」心構えが必要なのではないか。無心にバッターボックスに立つことが、困難な時こそ求められる。

▼無心になって状況を把握したり、打つべき時に打つことが求められるのは新人ばかりではない。ベテランだからこそ、基本に立ち返るのは案外難しい。だが、難しく考えるよりも、基本に戻ることで得られるものは多い。松井選手の活躍はそれを思い出させてくれた。4月、ベテラン社員も新人の気分で状況を把握し、打つべき時に打つという気構えをもってみてはどうだろう。いつもは見えなかった新しい仕事の糸口が見えるかもしれない。