▼「日本語を使う人に『著作権料を払え』と言い掛かりをつけているようなものだ」。オープンソース運動に共鳴するあるプログラマーは、米SCOが「LinuxはUNIXの著作権を侵害している」とする問題に対し、こう憤る。「Linux2・4以降には、400か所弱のUNIXコピーがある」というのが米SCOの主張。この問題に関しては、ソースコードを見ない限り、「真実」は見えないままだ。

▼遡ること20年前。プリンタの不具合を修理しようとしたある米国の男が、ライセンス問題で改変を拒まれた。それに憤慨した男とはリチャード・ストールマン氏。怒り心頭の同氏は1984年、UNIX互換ソフトウェア群の開発プロジェクト「GNU(グヌー)」を設立。「フリーでないソフトを排除する」運動を始めた。もっとも、クローズドソフトで儲ける陣営は同氏を「共産主義者」と非難したという。

▼だが、多くのユーザーがこの運動に関わり研究を進め、92年、1つの完成したOSとしてLinuxが生み出された。同氏は最近、「SCOも自社のバージョンを発売するのに、GNUが築いた自由な環境を利用した」と、LinuxがUNIXのコードをコピーする行為はあり得ないという談話を発表した。

▼この問題で思わぬ蕫副産物﨟が生まれるかもしれない。「問題のコードを使わず、新たなLinuxを作ればいいだけ」(前出のプログラマー)と、新Linuxの開発速度が早まる可能性を指摘する。「オープン陣営の底力、恐るべし」だ。