バンクーバーは人口約160万、カナダ第3の都市である。ここに着いて先ず目に留まったのが、通りを挟んでビルとビルを結ぶガラス張りの連絡橋と地下道で、至るところに造られていた。いかにも寒冷地らしいと思った。

 また、路上駐車の少ないのにも驚いた。聞けば、百数十メートルの間隔で、地下またはタワーの駐車場が設けられているという。

 雪国では路上駐車は危険という事情があるにしても、そのために車の渋滞がない、というのには感心した。

 当時の東京や大阪の酷い車渋滞と、その対策が駐車場を造るということではなくて、駐車禁止の取り締りを強化するだけというのとの余りの違いにショックを受け、日本の行政の怠慢に憤りを感じてしまった。

 トーテムポールの歓迎を受けて、広大なスタンレー・パーク内を散策した後、バスでライオンズ・ゲート・ブリッジを渡り、ノースバンクーバーに向う。

 深い渓谷にかかる全長150メートルのキャピラノ吊橋を恐る恐る渡り、大規模なサケの養殖場を見学。その後ロープウェイで標高1128メートルのクラウス・マウンテン頂上に登り、眼下に広がるバンクーバーの市街地の展望を楽しんだ。

 帰りはフェリーでバラード入江を渡り、船着場に着く。暮れゆく入江の夕景色は美しかった。