ゴルフクラブは400年以上も前にスコットランドですでに作られていたという記録があります。当時の日本は戦国時代末期。ゴルフというスポーツの歴史の重さ、深さを感じないわけにはいきません。

 さて、当初ヘッドやシャフトは木が使われ、アイアンクラブが19世紀の後半に生まれてからも、遠くに飛ばすヘッドには長くパーシモン(柿材)が主流でした。1980年以降、ヘッドがスチールや他の素材になってからも、以前からの名残りでアイアンと区別してウッドと呼んでいます。

 さて、ウッドの1番はドライバー。通常クラブのなかで1番長く、軽く、そしてロフトが1番少なく、1番距離が出る(はず)。アマチュアやアベレージゴルファーにとっては、1番お金もかけ、1番気になり、1番力も入り、そして1番練習するクラブともいえるでしょう。

 ゴルフは「ドライバーの良し悪しだけでは決まらない」、「グリーン周りの技がスコアアップにつながる」、「パターの方が1ラウンドで使う回数は多い」といくら言われても、人より1ヤードでも先に飛ばしたいという気持ちは抑えられない。思いっきり飛ばすと、やはり気持ち良く、それがライバルより距離がでていればなお嬉しい。そこで、クラブメーカーの技術革新は盛んで、やれ新素材だ、超デカヘッドだ、2軸シャフトだ、はたまた飛距離がのびるグリップまで装着しています。

 では、はたして日進月歩の技術革新のなかで、あなたの飛距離は本当に伸びているのでしょうか。それともメーカーの広告コピーにただ惑わされているだけなのでしょうか。その答えはイエスでありノーでもあります。言えることは、どんなに素晴らしい技術を盛り込んだクラブでも、それを使うプレーヤーに合っていなければ、結果は期待を大きく裏切ることになるでしょう。何ごともマッチング、相性が大切なのです。詳しくは次回に。



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1955年生まれ。79年、留学先の米ユタ州で本格的にゴルフを始める。95年、オーストラリアのシドニーに移住。99年、ゴルフのカスタムフィッティングの店「K's Golf」開店。