今回は、ゴルフギアから少し離れて、ちょっと息抜きのつもりでオーストラリアのゴルフ事情を紹介します。

 前にも書きましたが、私のホームコースは家から車で10分。はるか太平洋を望む斜面に作られています。パー72、距離は約6200m(オーストラリアはメートル表示!!)。

 手元の資料では、現在の体制で運営を開始してから今年で36年ということです。

 さて、このコースのプレー費は18ホール38ドル(約3230円、1オーストラリアドル=85円で計算)。9ホールの場合は21ドル(約1785円)。日本に比べれば、とても安いとお思いでしょう。

 ところが、10年前ここで初めてプレーした時、プレー費は18ホール9ドル(約765円)、9ホール6ドル(約510円)でした。

 練習場でボール1カゴが5ドルでしたから、「打ちっぱなしの練習場へ行くより、ハーフをまわった方がいいな」と思ったものです。

 ゴルフはオーストラリアで1番手軽なスポーツだと以前は言われたこともありますが、プレー費が10年で4倍以上に値上がりしてしまった現在では、少し事情は変わってきました。

 それは、引退したお年寄りのスポーツだったゴルフが、ゴルフメーカーやアパレルメーカーのマーケティングの上手さもあって人気が増し、幅広い世代に愛されるようになったことが大きいと思います。そういう需要に供給が反応したのが、プレー費の高騰です。

 高くなってもシドニーのゴルフ場は相変わらずの盛況で、資金も当然うるおっていますから、コースメンテナンスやクラブハウスの改築など設備投資に余念がありません。

 ゴルフをする環境はますます良くなるわけですから文句は言えませんが、仮に次の10年でまた同じように4倍の値上げとなれば、1ラウンド約1万3000円。これではいくらなんでも高いのではないかと、財布の中身を見ながら遠い未来を心配してしまいます。

[ナカシマケンジ]
profile
1955年生まれ。79年、留学先の米ユタ州で本格的にゴルフを始める。95年、オーストラリアのシドニーに移住。99年、ゴルフのカスタムフィッティングの店「K's Golf」開店。