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日本も負けていられない

2005/08/15 15:27

週刊BCN 2005年08月15日vol.1101掲載

 日本のミラクル・リナックス、中国レッドフラッグ・ソフトウェア、韓国ハーンソフトが共同開発する「Asianux(アジアナックス)」のバージョン2.0のリリースが当初予定より1か月延期され、8月26日となった。

 佐藤武・ミラクル・リナックス社長は、それにもめげず「Linuxの需要は大きく伸びており、当社の2005年5月期は売上高で27%、経常利益は60%増加した」と、Linuxビジネスの拡大に自信を深めている。

 前期は官公庁向けに約1000ライセンス導入、大手企業など40以上のコンサルティング案件を受注するなど、Linuxに対する急速な需要拡大に、「世の中はオープンソースソフト(OSS)になっていく」と意気軒高だ。日本ではNECや日立製作所といった大手ベンダーとの提携も相次ぎ決まるなど順風満帆。

 日本だけではない。「韓国からも、良い知らせが来るだろう」とニヤリと笑っていたと思ったら、韓国最大のLinuxプロジェクトであるナショナル・エデュケーション・インフォメーション・システム(NIES)に、ハーンソフトが提供するAsianuxの採用が決まった。「Linuxでは韓国も面白いけど、日本もこれから」と、ミッションクリティカル分野の拡大を狙ってやる気満々。
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