旅の蜃気楼

乞う、読者のご批評

2006/03/27 15:38

週刊BCN 2006年03月27日vol.1131掲載

【ネット世界発】いろんな朝がある。すっきりした目覚め、そうでない日。それでも家を出るときには平静を保ちながら出陣する。新聞を読みながら、感動したり憤慨しながら、徐々にバランスをとる。そんな毎日だ。3月13日月曜日、朝日新聞は1面で37歳の弘山晴美さんのマラソン初優勝を5段ぶち抜き写真で祝福した。気分爽快だ。ページをめくる。3面全5段の広告に、「ビックリ!」。15万部突破。梅田望夫さんの著書『ウェブ進化論』が売れに売れたわけだ。すごい。筑摩書房の編集者福田恭子さんはWEBの世界で大変喜んでいる。残念ながらまだお会いしたことはないが…。

▼『tacit_kの日記』というブログを訪ねた。坂本秀樹さん1973年生まれ。この人の『ウェブ進化論』の書評がとてもよくて、梅田さんはもちろんのこと、編集者の福田さんも訪れている。そこでのやりとりを紹介すると。

 umedamochio「素晴らしい書評をお書きいただき、有難うございます」

 福田「はじめまして。『ウェブ進化論』の編集を担当しました、筑摩書房の福田と申します。おかげさまで、同書の売れ行きがとても好調なので、ネット内の盛り上がりをリアル世界に伝えるべく、朝日新聞に大き目の広告を打つことになりました。掲載日はまだ未確定ですが、3月12日以降のなるべく早い時点、ということになっています。つきましては、tacit_k様のこのエントリーから、お言葉を引用させていただきます。ご了解いただけるかどうか、3月7日(火)の午前10時までに、この欄でご返事ください。ご返事がない場合は掲載いたしません」

 tacit_k「梅田様 コメント恐れ入ります。早速著者とつながったことに『誰かに届くはず』を実感しております。福田様 広告への引用の件、了解致しました」

 福田「ご快諾ありがとうございました」

▼「読む過程で、自分のそのぼんやりした感じが整理され、爽快感を感じた。 tacit_kさん」。その広告には20人のブログから書評が引用された。『旅の蜃気楼』の読者に告ぐ。ぜひこの欄を読んで批評していただきたい。(BCN社長・奥田喜久男)
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