17年前に小生が台湾に住みはじめたときには、まだ台湾語がオフィシャルな雰囲気ではなく、北京語が依然として台湾を代表する国語であった。

 しかし最近では、台湾語が市民権を得たばかりでなく、中国の歴史が世界史の一部となり、一方の台湾の歴史は国内史に位置づけられるような変化が現れつつある。

 台湾に移った国民党が中国を代表していた時期があったため、一時は中国の歴史が国内史を意味し、台湾史は無視されていた。

 最近の台湾の国民小学校の歴史教科書などをみたところ、日本統治時代にも触れているのだが、その記述は大変フェアなものだ。

 これを日本語に訳しても、日本人にとって、ほとんど違和感がないであろう。

 近頃の台湾の変化は、実は蒋介石の率いた国民党の勢力と、それに対抗する民進党の勢力が均等化されたというような経緯による。

 しかし、最近は、その新しい変化の原動力となった現政権の陳政権にとって、台湾化に目覚めた民意の圧力や汚職疑惑などで、リコール運動に発展しそうな雲行きである。(台北発:アコードインターナショナル 原 真)