“ITとNWの融合”が叫ばれ、ベンダー各社がコンピュータシステムとネットワークシステムを組み合わせた新しい製品・サービスの提供に力を入れ始めている。そんななか、ベンダーの社内で“言葉が通じない”という現象が起こっているようだ。

 というのも、これまではコンピュータとネットワークを全く切り離したビジネスとして手がけていたからだ。確かに、コンピュータのシステム構築とネットワークのシステム構築はノウハウが異なる。しかも、専門用語が違ったり、同じ略語でも違う意味を持つものもある。一例をあげれば「AP」。コンピュータの担当者は「アプリケーション」の略と捉えるのが普通だろう。しかし、ネットワーク側では「アクセスポイント」と理解することになる。「APを切り口に融合ソリューションを模索する」というテーマで社内会議を開催したら、一体どうなるだろうか。そんなことから、コンピュータとネットワークの各担当者の間で認識の差異が生じることになるわけだ。

 また、“文化の違い”もある。コンピュータ関連ベンダーとネットワーク関連ベンダーが統合したケースでは統合後しばらくの間、それぞれの社員が「雰囲気が違う」と実感するそうだ。

 “ITとNWの融合”。実現に向けて真っ先に行わなければならないのは、社内の認識についての調整ということになる。(真)