インドのソフトウェアが強いことはよく知られているが、チップレベルの設計など一部のハードウェア設計に関しても高い実力があることはあまり知られていない。

 ミックスドシグナルのチップの設計は豊富な知識と職人的な技術が必要だ。携帯電話用チップは世界の携帯メーカーに採用されている。南インドのカルナタカ州のマニパルにある小さな設計会社は米国の大手半導体メーカーのために大半のチップを開発している。

 社長はインドのIC設計の先駆者。この分野の優秀な人材を多く世に出してきた。顧客の米国メーカーのパテント60件以上の発明者でもある。マニパル市の小高い丘の上に、一般の住宅を多く借り受け、開発ラボ、事務所、研修センター、宿舎として使っている。経営者と社員の220名、そして、その家族のすべてが一緒に暮らしている。

 社長のシェティー博士が、熱っぽく信念を語る姿はまさにグル。研修センターはヤシの葉の屋根のオープンスペースで、まるで寺小屋のようだ。

 3G携帯の最新チップの授業がこのような自然の環境下で行われているというのが、とても新鮮で、すばらしい感動を呼ぶ。(ベンガルール発:アコードインターナショナル 原 真)