「テレビとPCの垣根は今よりも低くなるだろう」。先月開催された世界最大規模のフラットパネル展示会、基調講演での一言。東芝の藤井美英・執行役上席常務デジタルメディアネットワーク社社長は、PCとテレビの融合を強調した。

 インターネット対応のテレビが登場し、テレビチューナー付きPCが当たり前になりつつある。今後は、「両機器の棲み分けはさらに難しくなる」と持論を披露。「家庭で楽しむファミリーユースがテレビで、パーソナルユースがPC。機能の違いはほぼなくなる」とも。

 東芝は、液晶テレビ「REGZA(レグザ)」ではシャープやソニーに後塵を拝しているが、ノートPCは昨年1年間で販売台数がもっとも多く、初めてトップの座を奪い取った。「テレビでトップ3位にも入れていない東芝がテレビを語るのはおこがましいが…」と、藤井氏はテレビについては消極的な発言だが、PCに関してはトップメーカーとしての自負心を覗かせる。

 テレビとPCの垣根がなくなれば、ノートPCの技術とノウハウをテレビに使える。テレビとPCの融合は、テレビ市場でのシェア拡大の追い風になるはずという思いが感じとれた。