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Vista需要、SP1が出てから?

2007/05/14 15:37

週刊BCN 2007年05月14日vol.1186掲載

 毎年恒例の「業務ソフトウェア座談会」を本紙主催で5月7日に開催した。OSK、応研、オービックビジネスコンサルタント(OBC)、PCA、弥生の大手5社のトップが顔を揃え、マイクロソフトの新プラットフォームなどについて議論した(5月21日号で詳報)。

 ここで気になったのが、「Windows Vista」関連需要の見込み違いである。昨年2月に同じメンバーで座談会を実施した際、“2007年特需”の目玉としてあげる出席者が大勢を占めた。しかし、ビジネス市場でVistaの動きは、「予想に反して鈍い」と、方向転換を強いられているようだ。

 理由は、プリンタドライバの未整備やJIS規格の未対応など、ユーザー側がすぐに手を伸ばせる環境になかったことである。そのため、「Vista需要の本格化は、SP1(Service Pack1)が出てからではないか」と、気を揉んでいる。

 ただ、マイクロソフトの次期サーバーOS「Windows Server Longhorn」が年末に出る予定で、しかもVistaのSP1がリリースされれば、一気に需要が加速すると推測。各社とも準備を進めているようだ。年末といえば、企業の内部統制対応が“駆け込み”に差し掛かる。

 今回出席の各社は、上場企業のグループ会社や子会社、取引先をターゲットに攻めを急ぐとみられ、そこに向けた「次世代製品」を準備中で、競争が一気に激化しそうだ。(吾)
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