ソフトバンクは、2006年度(07年3月期)の連結業績で売上高が前年度比約2.3倍の2兆5442億円、営業利益が4.4倍の2710億円になった。移動体通信事業が売上高で1兆4420億円、営業利益で1557億円と成長した。孫正義社長は、「『ボーダフォン買収が成功か』と質問されれば、『Yes!』とはっきり答えられる」と、意気軒昂だ。

 ソフトバンクグループは、ヤフーの設立やブロードバンドサービスの開始など、新しい事業に着手するたびに業績が悪化した。「ボーダフォンの件も含め、新しいことに取り組むたびに株価が下落した。しかし、これを繰り返したからこそ今日のソフトバンクがある」と振り返る。しかも、「ボーダフォンの買収は大きな転機。このビジネス基盤があるとないとでは10年後、20年後に大きな差が出る」と断言する。

 携帯事業は、競争が激しいことから“10年戦争”と例える。「(携帯事業に)精力を集中するが、あくまでも当社はインターネット集団。携帯の基盤を固めた段階で次のステップを模索する」としている。インターネットと携帯電話の組み合わせによる、これまでにない新しいサービスの提供に注目が集まる。