【本郷発】この夏は“猛暑日”の連続かもしれない。あついぞ!と覚悟して夏に備えよう。6月、いよいよクールビズが始まる。半袖のYシャツを引っ張り出した。今年はクールビズ用にデザインされたYシャツを買ってみよう。かっこいいデザインのやつだ。だが、ビジネスシーンでも許されるものという制限がつく。とまあ、ごちゃごちゃと世間体を気にしながら暑さ対策に臨んでいたら、あるWebカンパニーの社長に「IT業界は相変わらず堅苦しい世界だね」と言われてしまった。

▼2年前、沖縄タイムスが主催する『沖縄政経懇話会21』で、「IT産業で今何が起きているか」というテーマで講演した。100名を超す地元財界人が受講者だ。那覇の7月といえば、猛暑のさなか。街を歩く人はみな軽装だ。アロハシャツのような半袖を着ている。当方は長袖のYシャツにネクタイ・スーツ姿だ。歩いていると汗が流れる。あまりにも暑い。そればかりか、この姿ではなんだか仮装行列に参加しているような気分になってくる。そこで、あまりカジュアルっぽくない半袖シャツを1枚買った。その名を“かりゆしウェア”という。さっそく着替えた。快適だ。すごく快適だ。かりゆしウェアを着て、講演の事前打ち合わせに行ったところ、講演会でもその姿で話すことを勧められた。「スーツ姿でなくても、ほんとにいいんですか」と何度も念を押した。返ってきた答えは「かりゆしウェアを着たほうが地元の人は喜びますよ」。

▼当日、会場はほぼ全員がかりゆしウェアだ。名刺を交換する。沖縄経済界の中枢で活躍するトップが勢ぞろいした会であった。講演の冒頭に「今日は、那覇で買い求めたかりゆしウェアを着てきました。涼しいですね」と挨拶。皆さん、笑顔で受け入れてくれた。大塚商会の大塚実さんと写っている写真のウェアがその時のものだ。クールビズウェアにかりゆしウェアを仲間入りさせたいものだ。少しラフなスタイルすぎるかなとも思うが、沖縄のファッションが全国区になるのは素晴らしい話でないか。Webカンパニーの方々に、このウェアの全国区化をけん引してほしい。IT業界は、やはり堅苦しいですから…。(BCN社長・奥田喜久男)