KDDIをはじめ複数の企業が出資して設立されたワイヤレスブロードバンド企画が2.5GHz帯の事業免許を取得した。これにより、KDDI陣営はWiMAX関連事業を手がけることが可能になったわけだ。都内で開催された記者会見では、ワイヤレスブロードバンド企画の田中孝司社長(KDDI取締役執行役員常務)が「KDDIが長い年月を費やして行ってきたWiMAXに関する取り組みが認められたということ」とアピールした。

 会見終了後、田中社長に多くの報道関係者がぶら下がり、今の心境を聞いた。すると、田中社長は「少し早いけど、まさにクリマスプレゼントのよう」とコメント。そう、総務省から認定を受けたのは2007年12月21日だったのだ。総務省による免許付与が2枠なのに4陣営が申請していたから、自信があっても取得できるかどうかは最後まで不明。だから、プレゼントというのはぴったりの表現だ。

 免許取得に向け、水面下では激しい競争が繰り広げられていたに違いない。激戦を勝ち抜いたからか、記者会見では田中社長に安堵の表情が浮かんでいるようにも見えた。そういえば、ワイヤレスブロードバンド企画が設立された記者会見で社長として登場した際は、免許が取得できるかどうかは分からなかったからか、顔が少しこわばっていたと記憶している。田中社長の笑みこそが、まさにサンタクロースからの贈り物だったのかもしれない。(郁)