北斗七星

北斗七星 2008年6月2日付 Vol.1237

2008/06/02 15:38

週刊BCN 2008年06月02日vol.1237掲載

▼エクスペリエンス・テクノロジー/ユニファイド・コミュニケーション/クラウド・コンピューティング。これらの用語の意味をご存じだろうか。野村総合研究所によれば、あと数年で、流行語になること間違いなしの言葉だそうだ。ここではクラウド・コンピューティングに焦点をあててみる。

▼「クラウド」とはインターネットの雲を指す。その雲の中に巨大で柔軟に利用できるコンピュータリソースを提供するベンダーが登場、ユーザーは利用した分だけの料金を払えばよくなる。その結果、ユーザーはデータセンターはもちろんサーバーなども持つ必要のない時代がこようとしている。グーグル、アマゾン、セールスフォース・ドットコムが先行、マイクロソフト、IBMなども関心をもち始めているという。

▼コンピュータリソースを提供する方法はベンダーによって異なり、例えばアマゾンの場合ならばHaaS(Hardware as a Service)、グーグルやセールスフォース・ドットコムはPaaS(Platform as a Service)などと呼び、一長一短があるといわれる。グーグルは、世界各地で莫大な土地を買って巨大なデータセンターを建設、それらを高速ネットワークで結ぼうとしている。このための2007年の投資額は24億ドルにのぼった。マイクロソフトがヤフーの買収に乗り出したのはグーグル対策だったが、そのグーグルは次世代コンピューティングの支配者になるつもりなのかもしれない。
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