立ち話

日本ユニシス 角泰志・常務執行役員

2008/06/16 19:47

週刊BCN 2008年06月16日vol.1239掲載

 日本ユニシスがSaaS事業に本格参入した。同社にとっては、ITと通信の融合を表現する「ICTサービス」の提供拡大の一環として立ち上げたものだ。「確かにSaaSは騒がれている。しかし、まだまだ活性化するまでには至っていない。国内で市場を確立するために事業着手の本格化に踏み切った」と訴えるのは角泰志・常務執行役員ICTサービス本部長だ。

 同社が提供するSaaSのビジネスモデルは、IDC活用のプラットフォーム提供からアプリケーションまでを網羅するもの。プラットフォーム基盤「PaaS」部分で、きっとASPとアライアンスを組んだ。今後はアプリケーション拡充がポイントになってくるが、きっとASPのPaaSがパッケージソフトの配信も可能であることから、「さまざまなISVとパートナーシップを組める」と自信をみせる。

 また、「SMB市場の開拓も図っていく」という。これまで大企業向けシステム提供が中心だった同社にとって未知の領域だ。開拓できればSaaS市場の確立にもつながる。「販売代理店網を構築していく」ことがビジネス拡大を左右する。「当面は各ベンダーごとに協業の話し合いを進めるが、パートナープログラム策定なども模索したい」考えだ。
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