▼データセンター(DC)を雪で冷却する──。北海道の某都市が雪を活用したDCを真剣に構想中だ。企業システムの統合化や仮想化、総保有コスト(TCO)削減、全体最適化などの波を受け、DCの需要は高まる一方。地震が少ない北海道では、苫小牧市にトヨタ自動車北海道の「第5工場」が完成、大規模コールセンターが相次ぎ進出するなど、IT需要が期待できる。そこで、「雪国ならでは」のアイデアで大手SIerなどのDCを呼び込む作戦だ。

▼報道によると、「洞爺湖サミット」の国際メディアセンターに「雪冷却システム」が置かれたそうだ。これを応用してDCの施設冷房などに利用する。同じような仕組みは、すでに北海道にある。札幌市山口斎場では地下に貯雪庫を設置、火を使うため熱せられる施設全体を冷却し、冷房コストの約4割を賄っている。富士通やリコーなども研究会を立ち上げ、雪冷却を現実のものとする。

▼IT機器メーカーは、あの手この手で機器に「環境対策」を施し始めた。熱量を多く発するプリンタでは、低熱で転写可能な「重合トナー」を開発し、将来的に官公庁や自治体の入札条件になる時期がくることに備える。IT業界では「グリーンIT」と称して「環境対策」を売り文句にし始めた。ただ、実際に企業に売り込む際に「環境」が武器になるかというと現実はそれほど甘くはない。むしろ、省エネによる電力などの「コスト低減効果」などを数値化し、提案すべきだと考える。