「100年に一度の世界不況」との言葉が飛び出すくらい、深刻になってきた経済環境。先行きは不透明だが、富士通の野副州旦社長(写真)は、「こんな時こそ、強くなる仕掛けをつくる必要がある」と口調を強める。

 「厳しい厳しいとみんな言うが、ユーザー企業はそれほどの感触を持っていない。ITはコスト削減や生産性向上に大きく貢献するツールだけに、不況と言われる今だからこそ、有効な提案があるはず。厳しいからこそ、ビジネスチャンスは大いにあると思っている」

 富士通の中間連結業績は、為替差損の影響などで利益が前年同期に比べ大きく落ち込み、通期見通しの下方修正を余儀なくされた。営業利益5%を来年度(2010年3月期)に達成するという中期計画を進めている最中だけに、株安や円高は痛かったはず。ただ、野副社長は逆転の発想で、「むしろチャンスがある!」と断言。前向きな気持ちが重要と説いている。