
▽…「販売パートナーとの協業を積極的に強化していきたい」と、ブレードシステムメーカーであるイージェネラの大木稔社長はアピールする。販社との協業を強化するため、同社は思い切った戦略を立てた。
▽…同社が掲げた戦略とは、販社のデータセンター(DC)を活用してディザスタリカバリ(DR)サービス「N+1 DR」を提供するというもの。ユーザー企業に対して販社のDC間でDRを行うようになるわけだ。日商エレクトロニクスとパナソニック電工インフォメーションシステムズのDCで実地検証を行った。「今年夏までには開始できる」と自信をみせる。
▽…同社のサービスを販社DCを通じて提供するという点ではユニークといえるが、課題がある。案件獲得に対する“レベニューシェア(収益の分配)”だ。ユーザー企業にサービスを提供する際、DCを提供する販社は利益を得なければならない。「最適な利益配分を模索する」と強調している。(佐相彰彦)