●2005年6月27日 vol.1094 1面にて報道

 企業向けの国産業務アプリケーションの対応OSは、ほとんどがWindows。LinuxOSのなかでは、日本オラクルに“保護”を受ける「Red Hat」が善戦する程度だ。この市場は、徐々にしか伸びず、急拡大するまでに至っていない。

 週刊BCN(2005年6月27日号)では、LinuxOSベンダーの1社、ミラクル・リナックスが韓国ハーンソフトと共同開発したLinuxOS「Asianux(アジアナックス)」に対応したソフトを増やすため、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)向けパートナープログラムを刷新したと独自取材で報じた。この記事は、IT業界で話題を呼んだ。

 注目を浴びた理由は、動作検証支援やトラブル時の技術サポートなど、Linuxシステムの浸透を阻害する旧来の課題に対する解決策を提示したからだ。ミラクルでは、対応アプリケーションを拡充して、SIerやディストリビュータが売りやすいようにする「商流」までを描いていた。だが、これでもLinux市場拡大はいまだ途上。

 SIerなど「売り手」からみるとライセンスや保守料の実入りが少なく、儲かるビジネスモデルを描けないことが停滞の要因となっているのだ。(谷畑良胤)