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<ニュースその後を検証>ソフトバンクBB ソフト流通改革に意欲

2009/06/22 15:38

週刊BCN 2009年06月22日vol.1289掲載

●2003年7月7日 vol.997 8面にて報道

 いまから5年ほど前までは、コンシューマ向けソフトウェア流通の主流は、家電量販店での店頭販売だった。昨今は、メーカーやポータルサイトからのダウンロードやSaaSのような「従量課金制」の仕組みが登場。居ながらにして購入するスタイルが定着している。

 週刊BCN(2003年7月7日号)では、ソフト流通最大手、ソフトバンクBBの宮内謙・副社長(現・副社長兼COO)が「ソフト流通を抜本的に変える」と、本紙独占取材に答えた。同社流通事業のうち、ソフトは約7割を占めていた。店頭流通では他の追随を許さない同社が、ブロードバンド回線を駆使したソフト流通網を構築すると語り、物議を醸した。

 ここでは詳細のコメントは避けているが、その後にセキュリティソフトを中心にしたダウンロード販売を開始し、05年になると画面転送技術「SoftGrid」(後にマイクロソフトが買収)を使った従量課金のソフト販売などを実施した。

 現在は一部で店頭販売に回帰し同社ブランドを冠した「SoftBank SELECTION」を進め、ライセンスオンラインを買収してSaaS型のソフト販売などを実施。いまだ改革を突き進めている。(谷畑良胤)
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