愛すべき浅草の酔っ払いたち

 ストレージ専業メーカー、コアマイクロシステムズの廣瀬雅一氏が紹介するのは、カクテル「電気ブラン」で知られる浅草の「神谷バー」。1880年(明治13年)開業の老舗だ。

 廣瀬氏は、月に3~4回、休日に訪れる。「大学時代にアルバイト先の社員の方に連れて行ってもらったのが初めて。当時、お客の年齢層が高い飲み屋ばかり回っていたせいか、神谷バーの成熟した雰囲気が気に入って通い始めた」ときっかけを話す。

 お酒をたしなむ場所としては比較的早い22時の閉店だが、逆に営業は昼から。休日に神保町の古書店街を散策し、そのまま昼間から夕方にかけて神谷バーに入る。「戦争を経験した世代の方や、病院から抜け出してきたような格好の方、さらには年齢やや高めの“若者”たちが、一つの飲み屋で昼間からクダを巻いているのが心地いい」。

 古書店街で手に入れた本を読みながら、生ハムや電気ブランに舌鼓を打ち、浅草の愛すべき酔っ払いたちとひと時を過ごす。

建物は1921年の竣工

東京都台東区浅草1−1−1
03−3841−5400