いまさら聞けないキーワード

<いまさら聞けないキーワード>ウェブフィルタリング

2011/12/08 15:26

週刊BCN 2011年12月05日vol.1410掲載

〈一般的な解釈は…〉ウェブサイトの閲覧を規制する技術、またはそのソフトウェア製品。

 「ウェブフィルタリング」とは、液体や空気の中の不純物を通過させないフィルタ(ろ過紙)のように、閲覧にふさわしいウェブサイトとふさわしくないウェブサイトを分別し、閲覧を規制する技術、またはそのソフトウェアを指している。インターネットを安全に利用するためのセキュリティ対策の一つである。「インターネットフィルタリング」ともいう。

 ウェブフィルタリングは、ウェブサイトの内容がふさわしくない場合は、サイトへの接続を拒否・遮断する。判断の基準として、大きく二つの方式を採用している。その一つ「URLフィルタリング」方式では、管理者が事前に特定のキーワードの入力などによって、アクセスを禁止するサイトのリストをつくる。リストを踏まえて、ソフトウェアがURLの照合を行い、アクセス許可の可否を決める。一方、「コンテンツフィルタリング」方式では、ソフトウェアがサイトの内容をリアルタイムに監視し、内容に問題があれば、アクセスを禁止する。多くのウェブフィルタリング製品は、両方の方式を併用している。

 ウェブフィルタリングは、未成年の子どもをもつ家庭をはじめ、企業や官公庁など、利用される環境が幅広い。例えば家庭では、子どもがポルノサイトや暴力サイトをみることを防いだり、また、企業ではインターネットの私的な利用や、掲示板への投稿による情報漏えいを防止する。

 セキュリティベンダーは、それぞれの利用環境に適したウェブフィルタリング製品を販売するほか、ウェブフィルタリングを一つの機能として備えた統合セキュリティ製品を投入している。また、インターネットプロバイダも、ウェブフィルタリングのサービスを提供している。
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