2015年の春節(旧正月)は2月19日。中国の春節の風物詩といえば爆竹だ。爆竹は、魔除けに効くとされていて、春節の期間は、全国各地で爆発音が響き渡る。
しかし、この爆竹、最近は各市政府が利用を控えるように呼びかけている。危険性があって、環境にも悪影響を及ぼすからだ。例えば、2009年の春節では、爆竹が原因で国営テレビ局「CCTV」のビルで火災が発生している。さらに、爆竹は大量の煙を発生させるため、春節期間中は大気汚染物質PM2.5の濃度も急上昇。魔除けの効果よりも実生活の被害のほうが大きくなってしまうのだ。
そこで最近、注目されているのが「電子爆竹」だ。文字通り、爆竹の電子機器バージョンで、本物に近い爆発音と光を発することができる。これなら安全対策も環境への配慮も十分だ。最近では、スマートフォンアプリ型の電子爆竹もあって、私がみつけた電子爆竹アプリは、5万ダウンロードを記録している。

電子爆竹のアプリ。スマートフォンでは音量が物足りないが、スピーカーに接続すれば迫力は十分