▼「ストーレジ」。今どき、この字面では意味が通じない。実は、ストレージのことである。「ー(音引き、長音符)」の位置が変わるだけで、ずいぶんと印象が違ってくる。ストレージという言葉が日本に入ってきた頃は、英語の発音を忠実に表現しようとして、冒頭の「ストーレジ」が使われることもあった。

▼外来語が多い情報産業では、古くから音引きの問題を抱えてきた。「サーバー」と「サーバ」はその典型例で、当初は音引き無しが優勢だったが、最近は音引きを使うことが多くなっている。日本語の文章に、英語の発音が突然出てくると、日本語が堪能な英語圏の人と会話しているようで読みにくい。サーバーが使われるのは、そういうことなのだと理解しているが、真相はいかに。

▼マイナンバー(社会保障・税番号)制度の音引きを取れば、“マイナンバ”となる。大好きな大阪の難波が思い浮かぶ。その難波では、全国のゆるキャラブームに乗って、「なんばワン」が人気だという。難波とナンバー、音引きの有無の関係が微笑ましい。

▼マイナンバー制度にも、ゆるキャラがいる。「マイナちゃん」。ここは音引きがつかないことを願う。(風)