▼SIerの「IoT(モノのインターネット)」ビジネスで頭角を現しつつあるベンダーを俯瞰すると、組み込みソフト開発に強みをもつ企業が目立つ。SIerの組み込みソフト開発では、かつて「ガラケー(従来型携帯電話機)、情報家電、カーナビ」の“旧三種の神器”で隆盛を極めた後、スマートフォンの登場によっていったんは奈落の底に落ちた。しかし、IoTに加えて、車載(制御系)、社会インフラの“新三種の神器”で再び盛り返してきている。

▼振り返って、旧三種の神器の力が弱くなった要因は何だったのか。下請け体質による独自性の欠如や、プロプライエタリなアーキテクチャからくるガラパゴス化などいくつか思い当たるフシはある。

▼新三種の神器では、オープンで提案型のビジネススタイルへの変革や、自分の強みはしっかりと中核部分に残しつつも、水平分業によるエコシステムを形成するといった姿勢が求められよう。

▼組み込みソフトは、日本の“お家芸”とまでいわれた強み。同じ轍を踏まぬよう、ビジネスのあり方も時代の流れに沿ったものに変えていく必要がある。ぜひとも見事に復活してほしい。(寶)