『週刊BCN』最終ページのインタビューコーナー「face」で、ノルウェーで新しいブラウザを開発するベンチャー企業・Vivaldi Technologiesを経営する冨田龍起さんにお話を聞きました。筆者が冨田さんに初めて会ったのは、10年以上前のことです。冨田さんは、20代のころからボーダーレスな活躍をされているビジネスパーソンで、インターネットとウェブの可能性を熱く語る姿には、お会いするたびに毎度引き込まれます。

 Vivaldiは開発段階で、ベータ版もまだこれから。「無料ソフトのウェブブラウザでビジネスをするのは、難しくないですか?」と聞くと、「収益化についてはほとんど心配していません」とのこと。長年のブラウザ業界でのノウハウや人脈もあり、収入源は不安要素ではなく、会社を回すための売り上げは検索サイトへの誘導などで十分得られる見込みだといいます。「我々にとってそれより重要なのは、ネットのヘビーユーザーからちゃんと評価される高機能なブラウザをつくることです」と冨田さんは語ってくれました。

 「最も大切なのは製品のクオリティ」という姿勢は、本来当たり前なのかもしれませんが、ネットビジネスでは、いかに新しい収益モデルを構築するかの勝負になることもしばしば。真正面からものづくりに取り組む人に再会し、嬉しい気持ちになれた取材でした。(日高彰)

【記事はこちら】
<FACE> Vivaldi Technologies COO・共同創設者 冨田龍起
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.7.1」より