中国のローカル飲食店では、あまり外国人の姿をみかけない。味覚が合わないのもその理由の一つだろうが、作法がわからないという難しさもある。お店によっては、注文して料理が出来上がった後で、客が自ら受け取りカウンターに足を運ばなければならない。しかし、注文番号を管理していなくて、本当にその料理が自分のものなのかを判断できないことがあるのだ。とくに、中国語が満足に喋れない外国人にはわかりづらい。
しかし、状況は変わってきている。最近、上海市静安寺のローカル飲食店に、注文管理システムが導入された。具体的には、料理を注文後、番号が記載されたカードを受け取り、これを座席に設置された装置に差し込むと、店員が出来上がった料理を自分の席まで運んでくれるというもの。番号カードには注文内容が記録されており、店員は電光掲示板に記された顧客の番号カードをみて、正しい料理を運んでくれる仕組みだ。これなら、中国語が苦手な外国人でも安心できる。

注文内容を登録した番号カードを座席の装置に差し込めば、店員が料理をもってきてくれる