▼短い言葉でモノゴトの本質を言いあてることで有名な豆蔵ホールディングスの荻原紀男社長の持論は、「社長限定で所得税を半減させること。ただし首都圏以外で」だ。ITの投資戦略を社長自身が意思決定することが増えた今、その社長たちを地方に移住させることで、全体の7割とも言われるIT投資の首都圏への異常な集中が分散できると。

▼IT投資が地方に分散するに従ってITベンダーが地方に拠点を移したり、地方のITベンダー育成にも役立つ。例えば、福岡や札幌を「社長限定の所得税半額特区」として、年の半分以上を住まわせる。社長が動けば経営企画部や情報システム部も移転する可能性が高く、地方の経済活性化、雇用促進にもつながるわけだ。

▼年収1億円の社長ならば、首都圏でざっくり5000万円を税金で搾り取られるところ、地方移住によってその半分で済む。任期中の4年住んだら1億円の現金収入に相当する。社長限定なので税収に与えるインパクトは軽微どころか、地方への経済効果を考えれば大幅にプラス。今年こそは大胆な発想の転換で、経済や社会の活力を取り戻したいものである。(寶)