▼知人から相談を受けた。ある人物から執拗なサイバー攻撃を受けているという。攻撃対象はパソコンだけではない。自宅のあらゆる家電が壊れ、時には行く先々の公衆電話が爆発するなどの被害に遭っているとのこと。まるで映画だ。にわかには信じがたいが、被害を主張する本人は真剣に訴えてくる。

▼攻撃の経路は、電線が使われるとのこと。PLC(電力線通信)を応用し、電線経由でウイルスを送り込むらしい。パソコンがインターネットにつながっていなくても攻撃できてしまう。家電の破壊には、電力の制御装置を乗っ取り、電圧を操作するという。何人かに確認したところ、技術的にはあり得るそうだ。

▼米国で自動運転車の事故が話題になった。事故原因はサイバー攻撃とは関係ないが、家電を破壊できるクラッカーなら、自動運転車を乗っ取るのではと心配になる。過剰な拒否反応は不要だが、新技術の普及には心理的要因の排除も欠かせない。

▼遠隔操作による家電の破壊は不可能ではないものの、実行リスクやコストを考慮すると、非現実的という意見が大勢だ。知人の相談は真実か否か。情報を求む。(風)