▼参議院選挙が終わった。選挙権が今回から18歳以上に引き下げられた大きな節目の選挙でもあった。思えば、前回の参院選も、選挙運動へのインターネット活用解禁というトピックがあったが、選挙のかたちが時代に合わせて変わっていくことそのものは、歓迎すべきだろう。

▼NHKのツイッター分析によれば、候補者全体の1日あたりの投稿数は1600件で、前回の参院選に比べて半減したという。一方で、情報発信のためのコンテンツづくりも洗練され、その拡散ルートも多様化したようだ。日本共産党が、ウェブサイト上にトレーディングカードで遊べるしくみをつくったことには驚いた。

▼選挙運動とは、有権者を説得するための運動ともいえる。話を聞いてもらうために、有権者側の心理的なバリアを下げる工夫をすることは重要だ。一方で、政治を構成する要素は非常に多岐にわたる。選挙で問われる各政党や候補者の政策も、本来「ワンイシュー」であるはずがない。有権者の投票は、この複雑な情報を各自が収集・処理したうえで自分なりの答を導き出すべきもの。メディアの情報発信も、過度の単純化を避け、それをサポートするものでありたい。(霹)