▼必殺技の名前を叫んでいる間はスキだらけ。テレビ番組のヒーローものである。スキだらけでも、敵役の怪人は空気を読んでなのか、攻撃が始まるのを静かに待つ。幼少期には純粋に楽しめたはずなのに、なんてこった。

▼ITを活用した先端事例を紹介する映像が流れる。主人公がビッグデータや人工知能を活用して、すばやく行動し、みごとに商談をまとめてしまう。IT系のイベントやカンファレンスでみかけるシーンである。人工知能は、ビジネスシーンの活用としては発展途上だが、テクノロジーとしてはずいぶんと身近になった。

▼デモンストレーションに出てくる近未来は、十分に想像ができる。想像はできるのだが、違和感を覚えてしまう。PCやスマートフォンに話しかけるシーンが、その原因ではないだろうか。「若者の間で流行っていることを教えて?」なんて、声に出すのは恥ずかしいし、未来を感じない。

▼対面によるコミュニケーションは重要だが、端末を相手に話すときの利用者は、ちょっとマヌケだ。応答システムが理解しやすい話し方になるからだろう。近未来の演出では、叫ぶことなく必殺技を出せるようにしたい。(風)