▼先日、IT業界の「オープンイノベーション」について、異業種の方々と話をする機会を得た。比較的伝統のある業種のためか、異口同音に「IT業界は、会社の垣根が低いね」と、系列にとらわれないオープンさに驚いた様子。この業界にかかわっていると、それがあたりまえになってしまっていたこともあり、その指摘は、逆に新鮮だった。

▼IT業界も、過去を振り返れば、コンピュータメーカーの系列や、○○銀行系といった「垣根」があったが、オープン化や銀行再編によって系列のタガがはずれた経緯がある。今や、水平分業はIT業界の特徴の一つだ。企業向けのすぐれたITソリューションを開発するには、外部の技術・知識を活用した研究開発――オープンイノベーションは、もはや避けて通れない手法だといえる。

▼SIerはもともと国内外の商材を目利きし、顧客の懐に入り込んで、顧客と一緒に課題を解決する技量を磨いてきた。同業者や顧客の垣根を乗り越える絶好のポジションにあるSIerは、オープンイノベーションを起こす最も有利な存在であることは間違いない。(寶)