本紙4月24日・5月1日合併号で、外国のビジネスパーソンの視点から日本のIT業界の成長のヒントを探る特集を組んだ。今回はそのこぼれ話として、日本の“食”にまつわる逸話を紹介する。

 トップバッターは、オランダ人でF5ネットワークスジャパン執行役員のギド・フォスメア氏。「オランダ人の“主食”はジャガイモ」と言って憚らないフォスメア氏にとって、日本で唯一納得できないのは、ジャガイモへのこだわりが十分でないことだという。「オランダ人のジャガイモの品種や火の通し方へのこだわりは、日本人の“米”に対するそれとよく似ている」と、ジャガイモへの熱い思いを語ってくれた。

 アルゼンチン出身である日本マイクロソフトのマリアナ・カストロ常務は、「日本料理は何でも好き。でも、ラーメンだけは苦手」と明かす。理由は「脂っこい」から。カストロ常務は「お肉を食べて育った」というほどの大の肉好きだが、アルゼンチンの肉料理は基本赤身であっさりしている点が大きな特徴だという。どれだけ食べても胃もたれしないそうだ。その点、ラーメンは少し脂っこいのかもしれない。

 また、カストロ常務は「とても美しい紫色の花が咲くアルゼンチンのハカランダを知ってほしい」と、故郷のPRも忘れずに話してくれた。ハカランダは日本の桜と同じような位置づけで、南半球の春先にあたる「9月末から10月初めに咲く。ぜひ、その頃に訪れてほしい」とのこと。

 SAPジャパンのキャシー・ワード常務は「日本料理の大ファン」のひとり。料理とは直接関係ないが、日本のレストランが完全には禁煙になっていない点について「少し驚いた」という。ワード常務の母国の英国では10年かけてレストランの禁煙を段階的に進めてきた。日本でも東京五輪に向けて徐々に環境整備が進んでいく過程をみて「英国も歩んできた道」と、思うところがあるようだ。

 ワード常務は旅行好きで、2016年1月の日本赴任からこれまで北は北海道・富良野、南は沖縄県・久米島まで足を伸ばすとともに、富士山登頂や旧中山道沿いを旅するなど、日本を満喫している。(安藤章司)