▼ハイパーコンバージドインフラをはじめとする新しいITインフラの台頭で、米国を中心とする海外メーカー勢が一段と勢いを増している。この3月期の決算でも、伊藤忠テクノソリューションズなど、海外IT機器のディスリビューションに強みをもつ商社系SIerが軒並み好調な業績となった。

▼様子が違うのは、IBMの周辺。機器事業を次々と売却したことで、国内でIBM製品のディストリビューションを担うVAD(付加価値ディストリビュータ)会社は苦しい立場に追い込まれている。

▼IBMトップセラーの名を欲しいままにしてきたJBCCホールディングスは、6月末で虎の子のVAD会社を連結子会社から外す決断を下した。VAD会社の設立から11年、IBMの製品戦略に振り回された格好となり、あるVAD関係者は「国内のどのVADも似たような状況」と言葉少な。

▼厳しいが、長年にわたってIBM販社が築き上げてきたVAD網は、一定規模の流通クラスタを形成していることも事実。この資産を生かすかたちで、今後はIBM以外の売れ筋商材をどれだけ揃えられるかが成長のカギを握るといえそうだ。(寶)