BOOK REVIEW

<BOOK REVIEW>『アクセンチュア流生産性を高める「働き方改革」』

2017/10/04 09:00

週刊BCN 2017年09月25日vol.1695掲載



徹夜必至の企業が挑んだ働き方改革

 時間にしばられずに働くことが常識とされる業界は多い。少し前なら時間外の労働はもちろん、繁忙期には徹夜も辞さない、なんてこともよく聞く話だった。コンサルティング業界も、その一つだ。「明日の朝までに資料がほしい」といったクライアントからの要求には、できないとは答えないのが優秀なコンサルタントとされてきた。

 しかし、それではコンサルタントとして従事できる人材が限られてしまう。定時に帰宅したい人材にも、コンサルタントの資質をもった人は多いはず。

 著者は、コンサルティング企業のアクセンチュア日本法人の社長である。社長の就任時に取り組んだのが働き方改革だ。約2年で効果が出始めているという。著者は、働き方改革では企業カルチャーを変えることが必要だと指摘する。働き方改革の取り組みが、コンサルティング企業においても、収益向上に貢献することを知っておくべきだろう。(亭)
 

 
『アクセンチュア流生産性を高める
「働き方改革」』
江川昌史 著
日本実業出版社  
(1850円+税)
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