イチから中国生活

<齋藤秀平のイチから中国生活>春節の終わりに

2018/03/22 09:00

週刊BCN 2018年03月12日vol.1718掲載

 ある日、会社に行くと、「今日が何の日か知っているか」と上司にいわれました。弊社スタッフの誕生日かと思っていましたが、そうではありませんでした。

 日付は3月2日で、春節の終わりを告げる「元宵節」(げんしょうせつ)でした。この日は、中国で大事にされている祝日の一つだそうです。

 中国では、「湯園」などと呼ばれるもち米でつくった団子を元宵節に食べる習慣があります。元宵節の当日、たまたま上海市内のレストランで食べる機会がありました。

 湯園は、餡が入った団子をお湯で煮た料理で、餡にはさまざまな種類があるそうです。私が食べた湯園には、ゴマ餡が入っていました。

 一緒に食事をした人は、「団子の丸さが円満を表す」と説明していましたが、ほかにも諸説あります。いずれにしても、元宵節に食べるのは、験担ぎの意味合いが強いようです。
 

上海市内のレストランで出された湯園
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