▼地上200mの高層階、ビルの外壁から空中に、幅数10cm、長さ3mほどの木製の足場が伸びている。眼下には道路や低層建物の屋根などがみえる。あなたのミッションは、足場の先端にいる猫を救出することだ。

▼新宿歌舞伎町のミラノ座跡地に昨年オープンした「VR ZONE SHINJUKU」で、先日、実際に地上200mでの度胸試しを体験してきた。手足にセンサをつけるため、自分のアクションもヘッドマウントディスプレイ内の仮想世界に反映されるし、風の音、揺れる足場などの演出も非常にリアル。想像以上の怖さだった。

▼ARやVR、MRといった、仮想世界と現実世界をITの力で融合する技術は、エンタテインメントの世界だけでなく、ビジネスの世界でも使われ始めている。ただし、まだまだ事例は少なく、ソリューション提供のためのエコシステムも育っていない。

▼仮想体験のメリットを理解し、活用してみようという人は、いまのところ少数派なのだろう。実際に体験していないことを理解するきっかけにもなり得る仮想体験だが、仮想体験の威力こそ体験してみなければわからないのかも。(霹)