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支店に必要な銀行員は2人だけ

 3メガバンクが相次いでリストラ策を発表して大きな話題となった。その背景にあるのは、AI(人工知能)だ。そもそも銀行には、ヘッジファンド、トレーディング、融資サービス、接客業務、問い合わせ対応、高度な情報提供など、AIに置き換えられる業務がたくさんあるという。2030年には、店舗の無人化が進み、銀行員は2人いれば十分になるという。

 有名なゴールドマン・サックスの事例では、AIを導入したことで、600人いたトレーダーが2人に減った。リストラされないように頑張ったとしても、AIは1000分の1秒以下で取引を実行できるなど、人間ワザでは太刀打ちできない能力を発揮する。もはや、トレーディングの世界において、人間の出番はないのである。

 金融業界はAIが支配するとさえ思えてくるが、筆者は自身が銀行員だった経験から、悲観する必要はないとしている。では、どこに出番があるのか。答えは本書にあるが、そこはしっくりこなかった。(亭)
 
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『AI化する銀行』
長谷川貴博 著
幻冬舎 刊(800円+税)