▼世帯収入が減ったら、どうするだろうか。育児や介護休業などの一過性の減収ならともかく、大型不況が襲ってきたときは、燃費のいい軽自動車に買い替えたり、1円でも安い電力会社や携帯電話会社に乗り換えたりと、いろいろ対策を打つはず。

▼先日、あるSIer幹部が、「今は景気がいいので、維持費のかかるシステムでも見過ごされている状態」と話していた。なるほど、日銀のマイナス金利政策で(一足先に?)苦境に直面する金融機関は、ITインフラにパブリッククラウドを活用したり、決済インフラにブロックチェーンの採用を検討したりと、コスト削減に躍起だ。

▼東京五輪後に景気の反動減がくるとしたら、産業セクターでも同じようなことが起こる可能性が高い。今の金融業のようにクラウド移行や、新しいアーキテクチャの取り入れに弾みがつく。

▼常日頃からコスト競争力や生産性を高める新技術の習得に余念のないSIerにとっては、大きなビジネスチャンスになる。家計でも、いざというときのために防衛手段を複数用意しておきたいものである。(寶)